店長豆知識カタログ 水草について

「難しい水草」や「簡単で丈夫な水草」という言葉がありますが、実はその水草の適用範囲内(育つ事ができる水質のキャパ)であれば、「丈夫で簡単」。適正範囲外では枯れてしまうので「難しい」という事になります。逆に、ほしい水草の適正範囲に自分の水槽を合わせると「丈夫で簡単」という事になります。

例えば、M87シリーズで水槽を立ち上げると、M87ソイルに含まれるフミン酸のおかげで弱酸性の水になり、M87バクテリアの有機分解菌が増殖し、栄養を水草が吸収しやすくしますので、あとは光量に気を使えばトニナSPやスターレンジ等の南米系の弱酸性水域の水草は向いています。
しかし、M87ソイルには肥料分は含まれておりませんので、当店の水草用液体肥料を使用して下さい。
ところが、専門書などに非常に簡単と書かれている中性~弱アルカリ性水域のカボンバやアナカリスは、うまく育たず「難しい」という事になります。

問題は光(ライト)ですが、水槽サイズや消費電力、今後を考えて拡張性のある物など様々ですので場合に合わせてアドバイスさせていただいております。
大事なのは、床底・バクテリア・ろ過フィルター・光・栄養分で、最後にCO2の添加となりますが、このCO2は、添加する・しないでは成長スピード、草の状態は格段に違います。
M87ソイルで水質が弱酸性(PH5.0~6.0未満)ですから、CO2も少なくてすみます。
CO2の添加は、ADAのDoアクアシリーズ、CO2スタートがお手頃で、すべてそろっており、使い方も簡単にできています。何より一番すごい所は、「ランニングコスト」です。

このCO2の添加ですが、「CO2さえ添加すれば何でも育つ」とか「一番よい」という訳ではありません。最初に大切なのが、水質・光・バクテリア(水草に必要な)・栄養分(必要なバランス)がすべて整っている事が前提です。

レッドビーシュリンプ水槽の場合、水草は、稚エビのかくれ家になったり、脱皮をするレッドビーシュリンプにとって安全な場所を提供してくれますので多ければ多いほど収容数や稚エビの生存率はアップします。逆に「選別」は困難になります。
次の種親候補として救い出す時も、選別外として外したい時も水草の奥へ逃げてしまうからです。ですから水草の種類や量は自分の好み(何をしたいか)でよいと思います。

色々な事(セオリーなど)にとらわれず、自由な発想でレイアウトを楽しんで下さい。