水槽でエビや魚や水草が生きられるのは、多種多様なバクテリアの働きのお陰です。エビや魚から排出される有害なアンモニアや糞を分解してくれたり、肥料成分も水草が吸収できるように分解してくれます。水つくりとはバクテリアに居着いてもらうことでもあります。

しかし、イメージ的には、バクテリア製品は気休めとか、初心者が使うものだとか、そもそも使う必要はないという方もいます。それは、ろ過機のないボトルアクアやメダカ飼育でも同じことが言えます。そもそもバクテリアほど種類の多い生き物はなく、活躍する目的や場所や適性範囲もバラバラ過ぎています。
「気休め」と言う方は多くいると思いますが、使っても使わなくても変わらないからじゃないでしょうか? 恐らく製品の名前に「バクテリア」と書いてあるけどバクテリアではないもの(酵素や中和剤)や、製造時は生きていても流通時に死んでしまったバクテリアの死骸(30℃になると死んでしまう有名メーカーの製品があるそうです)や、店舗によって期限切れのバクテリアや、酸素のある場所では活躍できないバクテリア などを使った経験がある方達だと想像できます。これは市場で売られている多くのバクテリア製品はこれに当たりますから悲しい現状ですが「気休め」と言われる筈です。生きている有益なバクテリア製品という製品は少数派です。



初心者が使う物とか使う必要はないという方は、お住いの場所が「環境に恵まれている方々」と思われます。先に昔の水の作り方を読んで頂けると解りやすいと思いますが、「環境に恵まれている方々」というのは言い方を変えると「有益な常在菌」に恵まれている羨ましい方々です。周りに目に見えない有益な常在菌が多く存在しているので、知らず知らず水槽の水を綺麗にしてくれます。なのでろ過装置が弱い機種でも常日頃飛び込んでくる「有益な常在菌」がカバーしてくれます。ですが酸化(硝化)する「常在菌」の場合が多く、生物の量にもよりますが、種類やバランスで水替えの量やタイミングも違ってきます。
そして、ろ過機のないボトルアクアやメダカ飼育ができる方は「もっと環境に恵まれている方々」ということになります。当事者は「何もしてないよ」と仰いますが、冷静に考えると、呼吸をし、餌を食べて糞をしても、ろ過機もエアレーションも無いのにアンモニアも亜硝酸も検出されないということは「物凄い有益な常在菌」なのか「有益な常在菌の濃度が高い」のか「ベストマッチな組み合わせの常在菌連合」なのかは見えないので分かりませんが、羨ましい場所であることには違いありません。
場所による「常在菌」の違いと「バクテリアではないバクテリア製品群」の存在で、バクテリアのイメージはかなり悪いと思います。
ですが、水槽の水も、海や河川の水も、綺麗にしているのはバクテリアです。

