水槽の飼育水を綺麗にし続ける濾過システムというのは、バクテリアと濾過材と濾過フィルターの相性が最も重要だと考えています。
アクアリウムに限らず、生物は動物も植物もバクテリアのお陰で生存していられる様な気がします。目には見えないので蔑ろにしがちですが、水槽の飼育水を毎日全換水しなくても、川のように常に新水垂れ流しをしなくても綺麗なままでいられるのはバクテリアのお陰です。ですが、そのバクテリアに効率よく活動してもらう為には働きやすい棲み処とそこにエサと酸素を運んでくれる水の流れが必要条件になります。

水を綺麗にするバクテリアは濾過材に棲みついて活躍する種類が多いと思いますが、中には濾過材の性能に関係なく水が動いていれば活躍できるバクテリアもいます。当店の「M87バクテリア」は前者で、バクテリアの世界でも弱者な方なので、濾過材の構造で活躍できる時間が左右されます。
イメージですが、濾過材の隙間が大きいと色々なサイズのバクテリアや原生動物が活動できる空間なので、弱い立場の「M87バクテリア」は常在菌が強者の場所や地域では活躍する前に邪魔されます。強者が多く弱者が少ないとバランスが悪くなり、バクテリアの死骸を分解するほど活躍はできないと思います。バクテリアの死骸が分解されると、油膜やガラス面のぬめりは付き難くなります。
ですので、濾過材は隙間の小さい方が大きい原生動物は入り難く、邪魔もされ難くなりますから活躍できる時間が長くなりヘドロも分解できるようになります。シポラックスやパワーハウスやモノボールは他の濾過材と比べて多孔質で体積に対しての表面積が格段に広いということなので濾過材の空隙は小さい筈です。何回も実験しましたが確かに調子よく相性がいい濾過材と思っています。




水を綺麗にするには、濾過材の空隙のサイズとバクテリアのサイズの相性が良くても、そこに水を流すフィルターの濾過槽の形状とスピードの相性で濾過能力が大きく変化します。バクテリアが大量に住み込める高性能な多孔質濾材であればあるほど、濾過材全体に均等に飼育水が流れるフィルターが必要です。バクテリアの棲み処に飼育水が流れやすい場所と流れにくい場所ができると、流れにくい場所が酸欠になりやすく都合の悪い嫌気性バクテリアが増えてしまい、全体のバランスが崩れるからです。
上部フィルターの場合は粒状のセラミック濾材をお勧めしていますが、詳細は上部フィルターの特徴と注意点をご覧になってください。
外部フィルターの場合はリングろ材は不可欠になります。濾過能力の高い濾材を使う場合は、水流が長期間変化しない高性能なモーターの外部フィルターを選ぶことが先決です。詳細は外部フィルターの注意点をご覧になってください。

