M87ソイルで水温25℃の飼育水のPHを 5.5 で安定させるためのレシピです。
RO水をRO水のまま新品のM87ソイルが敷いてある水槽に入れると、
PHは 5.0 で安定してしまいます。
その前に、バイオフルターと水槽の隙間にちょとした工夫を紹介します。
底面フィルターはバイオフィルターを使いますが、36cm水槽以外はプレートを置けない場所ができます。
バイオフルターのプレートをカットして使うか、上の写真のように猫よけマットと鉢底ネットを利用して拡張すると、リセット時期を伸ばせます。
オリジナルカットウールを敷いて、その上にM87ソイルを入れます。
ソイル全体をほぼ同じ速さで水が循環できるようにしたいので、流木や水草を使う場合は浮かせる等の工夫をして下さい。
鉢底ネットはセリアを選んでいます。
理由は隙間が均一になっているからです。
ここからM87ソイルと水との関係です。
このままRO水を入れるとPHは5.0で安定します。この数値ではなかなか繁殖してくれません。仮に抱卵してもほとんどが雌になってしまいます。雄が雌に性転換することもありますので、雄が多すぎる場合は雄を雌化させる水槽として役立つと思います。
PH5.5 の環境では抱卵ペースはほどほどですが、産まれてくるエビは約9割は雌になるので、そのまま成長して抱卵の舞があっても、雌が雄に殺される確率はかなり下がります。
そこで、PHを5.5 で安定させるために、RO水に『人口淡水の素』で導電率を 50ppm~100ppm に調整してから水を入れると PHは5.5 前後で安定します。
安定する、というのは今後、多少のアルカリ性物質や酸性物質が入っても今のPHを変化させないという意味です。
RO水を入れた後に『人口淡水の素』を投入してもTDS値は上昇しますがPHは変化しません。
順番で仕上がるPHの値も変わります。それはエビアンと南アルプスの天然水を使うレシピでも同じ理屈と思います。