「簡単に育つ水草」とか「すぐ枯れる水草」とかは、水槽の水質によって違うと思います。
例えば本などで、「アヌビアス・ナナ」は丈夫と書かれています。
確かにPH7前後の水をキープされている水槽では、滅多に枯れるようなことはありませんが、PH5ほどの酸性で総硬度も低い水槽ではゆっくり溶けてしまいます。
逆に「トニナ・sp」や「ブリクサ・ビエティ」「ラージパールグラス」などはPH7前後の水槽では枯れてしまい弱い印象を受けますがPH5前後で総硬度が高めの水槽ではCO2無しでも良く成長してくれます。
植物に対して「簡単」とか「弱い」という言葉はどうかと思いますが、日本の水に適応してくれる種を簡単とか丈夫と表現していると解釈できると思います。
ですので、ご自身の水槽の水質が適正範囲内の水草は丈夫で、範囲外の水草は弱いと判断できると思います。
ただし、PH(水素イオン濃度)だけの話ですので、その他の条件も考える必要はあると思います。
熱帯地方で雨季乾季のある河川では、雨季と乾季で水質もかなり変化しますので、魚は急変以外は幅広い水質に対応します。
ところが水草は雨季は水中葉、乾季は水上葉になる種が多いと思いますので、水質の幅も狭い種類の方が多いです。
育成したい水草があれば、その種の生息地に近い水質の水槽を作るといいと思います。
または、ご自身の水槽の水質を把握して、適正な水草を選ぶのもいいと思います。
その他には、まず何種類かの水草を少量づつ植えてみて、育ちの良い水草とその水質に近い水草で揃えるのも一つの方法です。
よく質問されるのですが、①簡単な水草はどれですか?②丈夫な熱帯魚はいますか?③レッドビーシュリンプは難しいですか?
この3つの質問は私には全部同じ様に聞こえるのですが・・全て生き物ですから水質が適正範囲内であれば水草は光の種類も含め、①②③はどれも丈夫で簡単になります。
ですから「これを飼いたいのですがどうすればいいの?と質問されると「これとこれを使うとよいですよ」とアドバイスができます。
要は、『何を使うか』だけなんです。あとは飼い主の気配りですね。
最初はホームセンターで水槽一式を揃えて、水を一週間以上うごかしているから・・という人や、道具はネットで全て買ってあとは生体だけ、という人が多くセット内容を聞くと、例えば私がそれらを使ったら失敗する自信がある物ばかりです。
来店されるお客様のほぼ皆さんに共通する事は、もうすでにネット販売やホームセンターで道具や生体を購入し、水草は枯れ、魚やレッドビーシュリンプ等の生体は死に・・こんなふうに失敗しているというケースです。
自分が下手とか初心者だからではなく、「この道具、このセット内容では繁殖は成功しない」と言う事実を経験した事になります。
例えば私は「某メーカーのOOジャリ」を底床に使い3ヶ月でレッドビーシュリンプを全滅させた事があります。
私はきっと皆さんより多くの失敗をしてきました。レッドビーシュリンプ達にはかわいそうな事をしてしまったと思っております。ですからこれから始める方や、失敗経験のある人になるべく失敗しない様にという思いでアドバイスさせて頂いております。しかしながらホームセンターやネット上では、様々な商品が様々な価格で溢れて、使用した事のない人が使った事もない商品を販売しているのが現状です。
それが当たり前のようになってしまい、更に「うまくいっている人=環境に恵まれた人」や「それを仕事にしている人」のブログ等を参考にするのが一般常識化しております。
それでうまくいく人はそのままで良いのですが、しかし、有名なブリーダーさんの記載されている情報をそっくり真似てもうまくいかないお客さんをたくさん見てきました。中には水槽全部に必要な分の水までもらってきても一ヵ月後にはポツポツと死にはじめリセットを余儀なくされた方なんかもいます。事実、私自身そのうちの一人でしたから。。
誤解してほしくないのですが、ネット情報や有名ブリーダーさん全員がうそを言っているわけではありません。
利害関係のほとんどない一般のブロガーさんを信じたい傾向と言うのも頷けます。しかし、環境に恵まれた人の成功例をいくつマネても普通環境の方は上手くいかないほうが普通ですし、特殊な環境で工夫している人をマネても当然失敗してしまいます。水槽の環境が同じなのに引越しなどで水や家、空気に住むバクテリアの種類が変わりダメになってしまったなんて事と同じなんです。
よく考えてみると一部の有名ブリーダーさんを含め、一般のネット情報というのは(レッドビーシュリンプ・熱帯魚に関しての主にブログ)環境が恵まれた人たちが書いています。失敗例はほとんど表に書かれません。ですから始めたばかりの人は1~2回失敗すると自分は下手、無理と思い込んでしまいます。でも初心者とか「腕」とか関係ないんです!重要なのは「何を使うか」だけです。
だって人間なんて水槽に水をはって機材をセットして電源入れるだけなんですから。
水質管理や水を綺麗にするのはソイルやバクテリア達がやってくれます。「腕」があるとすれば、繁殖するレッドビーシュリンプ達を区別し掛け合わせをする「選別眼」だと思います。
どれを種親にして理想のレッドビーシュリンプを作り上げるか。という所がトップブリーダーと言われる人達のズバ抜けた所だと思います。
そういう部分を参考にしたりモチベーションを上げたりと刺激を受けるのはいい事だと思います。
私も簡単な方法を見つけるまでは大変でした。
試しまくるだけですからダメだと思ったら水を抜き、ソイルを捨て水槽を荒い、また新たなソイルを仕入れて・・と、時間と労力とお金が無駄になる日々でした・・
でも、簡単な方法を見つけると当然ですが簡単にできるようになります。そうなるとどう選別するかが重要なポイントになってきます。
そこまで来ればこの趣味の面白いところです!
一番言いたい事は、レッドビーシュリンプを楽しむには色々な方法がありますが、一度失敗したらそれは失敗する方法なだけで、くれぐれも「自分は下手だ、とか向いていない」なんて思わないで下さい。1つ経験を積んだのですから同じ事を繰り返さなければ良いだけなんです!
魚と違い、小さなレッドビーシュリンプはちょっとした事で死んでしまいます。水草に付着している農薬、バルサンやダニアース、キンチョールにゴキジェット、スキー等の防水スプレー、ペーハーブロック、ニセパワーハウス、また硫化水素を生産する外部フィルターなど・・
趣味のレッドビーシュリンプの生存繁殖を思う気持ちから、自然保護や多くの環境問題を考えさせられたきっかけでもあります。
「熱帯魚も大丈夫だから薬品などで調節しギリギリ(無理やり?)飼う」のではなくてレッドビーシュリンプが生きられる水槽と環境で「カワイイ・癒される」インテリアとしてではなく自然の仲間として飼ってあげたいですね。
アクアリウムと言えば、ろ過装置とろ過材とバクテリアの種類と相性が基本中の基本ですが、濾過装置やエアレーションも無い鉢や水槽で飼育や繁殖を楽しんでおられる方もいらっしゃいます。
その代表例が、メダカの繁殖やボトルアクアリウムなどを勧めておられる方達ですが、
「ろ過もブクブクもいらない」と言うので言われたとおりにしてもうまくいかないのは何でですか?
という相談は結構多いです。
「当店でもろ過をしないとメダカもエビも一週間以内に死んでしまいます。」とお答えしています。
これは場所の問題で、周りの空気中に水の汚れを浄化してくれる菌(バクテリア)が多い場所では、日常的に飼育水に飛び込んでくれるので、バクテリア製品を使わなくても、ろ過装置がなくても常に水をきれいにし続けてくれますので、人は何もしなくても簡単に飼育、繁殖ができてしまいます。
これは常在菌のおかげで、自然の恵みとも言えます。
ただ、浄化と引き換えに水を酸化させる性質の菌や、グリーンウオーターにする植物性プランクトン等の場合、適度な水換えは必要なります。
肌感覚としては、「濾過なし飼育」はできない人(場所)の方が圧倒的に多数ですので、濾過飼育をお勧めしていますが、
どうしてもろ過器を使いたくない場合は、毎日1回以上全部の水を日本の(汚染されていない)水で交換すれば、日本に生息している魚類や、日本の水に馴染める外来種は飼うことができると思います。
ろ過なしで、飼育や繁殖ができるのは、自然に恵まれた場所、地域の特権です。
それができない場所で飼えるように、考案、工夫されて今日に至るのが、ヒーターサーモや各種ろ過器やろ材やバクテリア製品です。
レッドビーシュリンプ同様に弱酸性を好むものが多く、M87シリーズであればほとんどの熱帯魚は飼育できます。
本来「コツ」はありません。レッドビーシュリンプ同様に、何を使うかだけなんです。
例えば当店の熱帯魚は、レッドビーシュリンプ同様に弱酸性を好むものが多く、M87シリーズであればほとんどの熱帯魚は飼育できます。(グッピーの場合、M87ソイルですと初期はメスが生まれてくる比率が高くなります。使用後時間経過すれば問題ありません)
ソイル自体は水草の育成にも有利なので水草とグッピー両方そこそこに・・そういう方はソイルを使っています。水草なしでグッピーの繁殖をメインに楽しみたい方は、ソイルを大磯砂などに替えるだけでいいのですが、ゼオライト系のOO砂利などは使わないで下さい。ゼオライトなので魚やバクテリアに必要なカルシウム、マグネシウム等のミネラルも吸着してしまいます。
魚は、適応範囲が広いので悪い飼育用品さえ使わなければ滅多に死ぬことはありません。私が思うのは、「飼育の難易度」と言うのは特にあるわけではなく、入荷時の魚の弱り具合や水槽に悪影響を及ぼす道具を使わない、悪いエサ・商品を使わない事です。
熱帯魚・水草の場合お客様によって千差万別なのでケースバイケースでアドバイスさせて頂いております。
入荷直後の魚・水草は買わない方が懸命です。最低一週間何事も無ければほぼ問題なく持ち帰り飼育が出来ます。
注意する箇所としては「体表に白い点が付いている、呼吸が速い、ヒレが閉じている、又はとけている」これらは何らかの病気もしくは体に異常があるサインです。
「熱帯魚も大丈夫だからギリギリ飼う」のではなくて熱帯魚や、レッドビーシュリンプが生きられる水槽と環境で「カワイイ・癒される」インテリアとしてだけではなく、自然の仲間として飼ってあげたいですね。
自分の水槽の環境を知ることはそういう意味でも勉強になると思います。
川や湖の水には様々なミネラル成分が含まれています。
水道水や湧き水や天然水にもミネラル成分が含まれています。
その水を使って立ち上げたばかりの水槽はもちろんミネラル成分が含まれています。
ところが、水槽内では魚や水草やエビが体を作る為、水中のミネラルを吸収していますが、
河川と違い、補給されないままなので、時間とともに減少していきます。
そこで、水槽の半分の量の水を交換すると、半分は補給されますが、元の水のミネラル量には戻りません。
全量の水換えをすれば元の水のミネラル量に戻りますが、水質の急変でストレスになったりバクテリアが減ったりと弊害もあります。
メダカや金魚など日本の水が適正な種類は、毎日1回以上全換えをして飼育されている方もいます。
これは原始的な飼育方法ですが、常に新水なので水質変化も少なく濾過器(バクテリア)もいらない理にかなった飼い方です。
理想は、池で鯉を飼うように、常に地下水などを垂れ流すと、汚れは流されミネラル量もほぼ一定で、
水質も元の水質を確保されるので、
ろ過やバクテリアの事や水質のことなど考えなくてもエサだけで飼育ができます。
ところが、
外国の河川に生息する熱帯魚を飼育する場合、なるべく生息地の水質に近づけて水槽を立ち上げますが、それを毎日全量の水を換えるとなると、時間とコストが掛かり過ぎます。
もちろん日本の水でも適正の範囲内の魚種もいます。「飼育が簡単」と紹介されている魚種のことです。ただし、加温は必要になります。
時間と労力と生体の負担を考えると、水換えは最小限で、水質が変化の少ない濾過システムにして、ミネラル成分は消費するのでそれを補うために、バランスのとれたミネラルを添加するという方法が生き物に対しても優しい方法と思います。
淡水の魚やエビを飼うのに、海水用のミネラルを使い続けると、必要のない成分が過剰になる弊害もありますから、注意が必要です。
ミネラル製品なら何でも良いわけではありません。
ビーシュリンプや熱帯魚の水槽作り、水質に関連した専門用語を解説しています。
アルビノ
染色体の印刷ミスにより色素(特に黒色素)が欠如した個体
エアレーション
エアーポンプから送り出された空気によって水を撹拌させること。強くしたり量を増やしても溶存酸素量が増えるとは限りません。空気の70%~80%は窒素です。
カルキ
消毒用塩素のこと。語源はドイツ語の「カルク」。日本語って面白いですね
緩衝作用
熱帯魚用語で使う、緩衝作用とは水槽の水に酸性のものや、アルカリ性のものが入ってきてもpHを変えないように保つ働きのこと
総硬度(GH)
カルシウムイオンとマグネシウムイオンの総量。少ない水を軟水、多い水を硬水という。
コケ
藻類。例外を除き、リン酸、珪酸、硝酸を栄養源とする
サーモスタット
設定された温度によって電源を入れたり、切ったりする装置です。ヒーターやファンのコンセントを差し込んで使用する水温調整機。また、設定温度が固定されているものと、調整できるものに分けられる。
生物ろ過
エビや魚が生産する糞や有害なアンモニアを微生物(いいバクテリア)に無害なものに分解してもらう事。「いいバクテリア」君たちに感謝
底床
水槽の底に敷くソイルや砂利です。バクテリアの繁殖場所にもなっている。
中和剤
生物にとって毒性があるものを無害化する水質調整剤。塩素、重金属を無害化する中和剤とアンモニア、亜硝酸を無害化する中和剤があります。
バクテリア
目に見えない菌類(種類数は物凄いです)の総称。バクテリアにもいい、わるい様々ですが水槽の水が臭いもなく透明なのは「いいバクテリア」さん達のおかげです
フィルター
外部や上部、底面など様々。水を循環させる装置。相性の良いろ材と組み合わせて使用しましょう
物理ろ過
浄水場でのこと。水槽内は生物ろ過がほとんど
PH(ペーハー)
pHとは、水素イオンの濃度のことで、 酸性、アルカリ性の度合いを示す値。中性の水はpH7.0。 それより数値が多いとアルカリ性、低いと酸性。
PHショック
PHの急激な変化によって起こる生理障害。
水合わせ
エビを新しく入れたり、別の水槽に移すとき、 水質の急変でエビが調子を崩さないように、水槽の水を少しずつ混ぜて、エビを馴染ませること。時間をかけるときは水温変化や酸欠に注意
水草
観賞の為はもちろん。稚エビの隠れ家、脱皮の時や抱卵時の逃げ場所などの役割を果たしています。
レッドビーシュリンプ
紅白の模様の入り具合により、「日の丸」、「タイガー」、「モスラ」、「進入禁止」など通称が付けられている。
ろ過装置
外部や上部、底面など様々。水を循環させる装置。相性の良いろ材と組み合わせて使用しましょう
ろ材
バクテリアの活躍の場。リング状や粒状など色々な形状があります。相性の良いろ過装置に入れ使用しましょう。底面フィルターの場合はソイルがろ材です