店長豆知識カタログ 水槽内のミネラル
川や湖の水には様々なミネラル成分が含まれています。
水道水や湧き水や天然水にもミネラル成分が含まれています。
その水を使って立ち上げたばかりの水槽はもちろんミネラル成分が含まれています。
ところが、水槽内では魚や水草やエビが体を作る為、水中のミネラルを吸収していますが、
河川と違い、補給されないままなので、時間とともに減少していきます。
そこで、水槽の半分の量の水を交換すると、半分は補給されますが、元の水のミネラル量には戻りません。
全量の水換えをすれば元の水のミネラル量に戻りますが、水質の急変でストレスになったりバクテリアが減ったりと弊害もあります。
メダカや金魚など日本の水が適正な種類は、毎日1回以上全換えをして飼育されている方もいます。
これは原始的な飼育方法ですが、常に新水なので水質変化も少なく濾過器(バクテリア)もいらない理にかなった飼い方です。
理想は、池で鯉を飼うように、常に地下水などを垂れ流すと、汚れは流されミネラル量もほぼ一定で、
水質も元の水質を確保されるので、
ろ過やバクテリアの事や水質のことなど考えなくてもエサだけで飼育ができます。
ところが、
外国の河川に生息する熱帯魚を飼育する場合、なるべく生息地の水質に近づけて水槽を立ち上げますが、それを毎日全量の水を換えるとなると、時間とコストが掛かり過ぎます。
もちろん日本の水でも適正の範囲内の魚種もいます。「飼育が簡単」と紹介されている魚種のことです。ただし、加温は必要になります。
時間と労力と生体の負担を考えると、水換えは最小限で、水質が変化の少ない濾過システムにして、ミネラル成分は消費するのでそれを補うために、バランスのとれたミネラルを添加するという方法が生き物に対しても優しい方法と思います。
淡水の魚やエビを飼うのに、海水用のミネラルを使い続けると、必要のない成分が過剰になる弊害もありますから、注意が必要です。
ミネラル製品なら何でも良いわけではありません。