1の方法では日本の水の生き物ならいいのですが、外国の水生生物ですと、外国の水に近づけた水造りをして毎日水を換えることになるので、労力とコストが尋常ではありません。
2の方法は場所に頼る方法なので、人の力ではどうにもならないと思われがちですが、植物性プランクトンが豊富な場所へ引っ越しをするという選択もあります。でも引っ越しとなると、その為にできるという人は稀だと思います。
そこで、3つめの方法として「バクテリアに頼る」という方法です。この方法は熱帯魚飼育では当たり前の事柄ですが、濾過フィルターとろ過材が必要になります。
「バクテリアに頼る」にしてもフィルターを動かしてバクテリアが定着するのを待つ という方法と市販されているバクテリア製品を利用する方法があります。
待つ というやり方は常在菌を利用するので、地域や場所や季節によってどんな種類のバクテリアが水槽に入ってくるか見当がつきません。日本酒造りでも、周りの空気環境が良好な場所では開放的な酒蔵がありますが、そうでない場所の酒蔵は密閉しています。味噌や醤油造りも常在菌にはかなり気を使っています。
当店のようにいくら待っても良好なバクテリアが入ってこない地域や場所では市販のバクテリアを利用して水槽を管理しています。ですので水槽飼育の基本は濾過フィルターとろ過材とバクテリアの相性と考えています。濾過フィルターもろ過材も色々な種類があり、いい物とそうでない物もあり、バクテリアに至っては市販されている中で生きているバクテリアはどれほどなのか悩んでしまします。
水を綺麗にするのはバクテリアの働きですが、バクテリアの棲み処となるのが濾過材で濾過材に飼育水を満遍なく流すのが濾過フィルターの役割です。
途中
水槽の管理
水槽でシュリンプや観賞魚や水草を育てるのに必要な基礎知識を考えます。
水槽を立ち上げるということは、家の中でなるべく自然に近い水環境を造りたいことだと思います。
水の生き物が身近な場所で元気にしていると何故か癒されます。
そのためには何をするのが最善か、水の生き物の立場になって考えたいと思います。
例えばシュリンプでも、日本に生息するヤマトヌマエビと海外のエビとでは、当然水質が違います。
それは、観賞魚や水草にとっても同じことが言えます。
日本に自生している生き物ならいざ知らず、海外の魚やエビ、水草を育成するのに、日本の水で水換えするしかないジレンマをどう克服するのか?
でも、水質云々のその前に共通する必須条件は「水を綺麗にし続けること」です。
水槽という溜まった水で魚が餌を食べても水が綺麗なままでいる自然の水環境を目指して考えると、
私の脳みそでは3種類しか思い浮かびませんが、順番に説明したいと思います。
1 毎日数回全換水する方法です←説明はこちらから
2 植物性プランクトンに恵まれた場所←説明はこちらから
3 バクテリアのおかげです←説明はこちらから
青水やグリーンウオーターと呼ばれる植物性プランクトンが豊富に入ってくる場所で飼育する。(水槽壁面に付着するコケではなく水の色が薄緑色になる状態です)
光にさえ気を遣えば植物性プランクトンが光合成でアンモニアや硝酸、リン酸を吸収してくれるのと、水の生物はいつも野菜ジュースを飲んでいる状況ですので成長も早く健康な環境です。
ところが、どこでもグリーンウオーターになれるわけではありません。海や川の近くや森、山などで農薬の影響が少ない処という周りの恵まれた環境という条件が付きます。(当店ではチャレンジしましたができませんでした)
毎日全部の水を入れ替えるというと、多くの方は半分とか1/3と思うかもしれませんが、それでは日々水質が変化してしまいます。変化する前に元の水に戻して変化させない考えです。なので毎日1回と言わず何回も換えれば換えるほど変化の少ない飼育環境になります。
理想は池の鯉のように常に新水を垂れ流すことができれば、消費されるミネラル分も常時補給され汚れ成分も流されるので飼育水は常に綺麗な新水(水源の水質)のままでいられます。
ただし、日本の地下水や湧き水や水道水を使うことになるので、日本の水の水温や水質が適正な生き物の種類に限られてしまいます。
水槽飼育でCO2添加の役割は、水草の光合成に使う炭素の供給
とPHの調整です。
同じ温度と気圧の水槽では、炭酸塩硬度(KH)とCO2濃度で水素イオン濃度(PH)が変動します。
CO2を添加すると水素イオンが増えて酸性に傾きます。
アルカリであるほど水(H2O)と反応して水素(H)と炭酸塩(CO3)になりますので、CO2を添加しすぎると水質が急変する場合もありますので、水質変化がなるべく少ない添加量が望ましいです。
水草の育成に必要なのは、「光」「栄養(肥料)」「CO2(炭素)」ですが、これらは光合成に必要な材料です。
しかし、強い光量で肥料を入れて二酸化炭素を添加しても、すべての水草が育つとは限りません。
育つ種類と枯れる種類があると経験した方も多いと思いますが、材料の前に『前提条件』があると思います。
では、水草育成の条件とは、『水質と微生物(バクテリア)の助け』が必要だと考えます。
「微生物の助け」というのは水草に共通する必要最低条件ですが、
「水質」というのは、水草の生息地の水環境を考えて適性の範囲かどうかです。
ご自身の水槽の水温、PH、総硬度が適正範囲の水草を選ぶといいと思います。
水質検査をしたくない方は、何種類かの水草を少量づつ植えて、育つ水草を増やしたり、似た生息環境の水草をお試しに植えることをお勧めします。
「微生物の助け」というのは、亜硝酸(NO2)を0にキープすることと、有機物を分解してくれる事です。
恵まれた環境の場所でしたら、水草の育成を助けてくれる微生物が常在菌として常日頃水槽に入って水環境をつくってくれるので、何も考える必要はありません。
そうでない環境の場所では、微生物と微生物の住処であるろ材とろ材に水を通すろ過器の相性を考えて選ぶ必要があります。
魚やエビの糞や肥料も微生物が分解してくれるので、水草が吸収できるようになります。
ソイルを使う理由は、水草が良く育つ、熱帯魚の発色が良くなるなど色々な理由があると思います。
ソイルが無い時代は大磯砂をはじめとする天然砂利がほとんどでした。
天然砂利を使うと、PH(ペーハー)を変化させる能力はありませんから、水槽の飼育水は元の水の水質になります。
日本の水の多くは中性から弱アルカリ性の軟水なので、水槽立ち上げ時の水も当然そうなります。
グッピーなど元の水の水質で飼える種類はそのまま飼えるので問題ありませんが、酸性よりの熱帯魚や水草を飼いたい場合は、ピートやCO2(二酸化炭素)を利用して弱酸性にして飼育していました。
レッドビーシュリンプとは?
以前は水槽の脇役だった甲殻類のえび達でしたが、現在のレッドビーシュリンプ(Red beshrimp)は、主役の座に君臨し続けています。
水槽一本からでも手軽に繁殖できるところが大きな魅力です。
レッドビーシュリンプの模様について
以前から比べると、柄の変化や色の濃淡など様々で個性的です。色も紅白で縁起が良さそうなところも人気の秘密かもしれません。
<ビーシュリンプの模様変化>
バンド
腹節部の赤い模様が帯状になっている。
バリエーションが多い。
タイガーバンド
バンド柄のバリエーションの一つ。
下方が二つに割れている。
日の丸
上から見ると白地の中央に赤丸があるので
日本の国旗のように見える。
進入禁止
上から見ると交通標識の
進入禁止マークに見える。
モスラ
日の丸の赤丸が消え白地になっている。
以前はイモムシエビと呼ぶ人も・・・
質問や疑問が多い白エビについて
「白エビが生まれるという事は以前に白エビと交配しているからだ」と思っている人がけっこういますが、これはインターネット上の情報マジック?です。
では、白エビとはどこから来たのか?知っている人は少ないです。
この言葉のニュアンスは3年前だったら正しいと言えますが、現在では誤りと言えます。
それと、この言葉は生物学者でも科学者でも博士でも遺伝の先生でもなく、普通のマニア愛好家が言った言葉です。ネット上に残った言葉は時間に関係なく無責任にも真意より上べの皮だけが流れ、伝わり続け誤解を生産し続けています。
10年前のパールホワイトとかの白エビは抜きにして、あくまでもレッドビーシュリンプからの白エビについて・・・
私の知る限り「白いえび」(全身白色、固体により濃い薄いがある)と言われるえびは、2種類います。1つ目は、選別によって生まれてきた白えび。大まかに
((バンド→タイガー→Vライン→日の丸→(ダブル日の丸)→進入禁止→モスラ→丹頂→白))
色の濃さよりも柄を重視した選別を繰り返した結果、長い時間をかけて(ほかの生物に比べ短い時間)バンド柄がモスラ柄になる、このえびの変化力があるのに「白にはならない」とはどんな偉い人が言うのでしょう?普通「白になるだろ」と思いますが・・・
2つ目は輸入された中国産ビーシュリンプの中にたまたま入っていた「透明なえび」を手に入れることができた人がいました。
N氏は以前オークションで白えびを販売していた元有名な人。
私はこのN氏から聞いたのですが、その透明なえびと、当時の広島系の「日の丸」を掛け合わせたところ、まっ白なえびが生まれた。この白えびは白えびで当時高値で取引されてました。が、「白えび」とまた「日の丸」を交配させると今まで時間をかけた柄の進行を一気に進めることができて生まれてくるのは(日の丸・ダブル日の丸・進入禁止・モスラ・丹頂・白)と柄で言えばハイグレードなえびばかりが生まれて来たそうです。
しかし、この白えびは、異種交配の為か繁殖が旺盛で、購入した人はどんどんふやし相場も下がっていきました。それと最大の欠点は柄が良くなっても「色は薄くなりやすい」事でした。当時モスラの方が価値が上だといっても、白い部分が半透明では、水槽内が美しく見えません。
オークションブリーダーのほとんどの方が、我先にとこの白えびを掛け合わせまくってしまいました。
でも、「柄より色だ」と言うブリーダーも少数ながらおりまして、その内の一人が「博多えび」さんです。この、色で勝負のブリーダーは、オークションで人気が上がり一気に有名になりましたが、一方で「うそ」をついて販売する人々も増えたのも事実です。
その「うそ」を見分ける手段として『白えびが生まれると言う事は以前白えびと交配しているからだ。』と言う言葉が流行りました。その当時、白えびを掛けていない柄の進行は、日の丸柄がほとんどでモスラはいても少数かマロなしなど、どう逆立ちをしても白柄が生まれそうな親えびはいなかった為、その言葉は正解です。現在は白えびと掛けずともモスラや丹頂はたくさんいますので「白」が生まれても何も不思議ではないし、突然変異でもありません。
選別によって丹頂やモスラどうしの親から、何パーセントかの確立で生まれるでしょう。
逆に白えびと掛け合わせたえびどうしでも柄がバンドや日の丸でしたら「白」は生まれてきません。
だって柄の選別によって生まれるのだから。
その言葉は現在は通用しません。誤解なきよう信用あるのみです。
選別次第で白えびと掛け合わさった血統でも色も濃くなりますし、白えびと掛けていないからといって全て濃いわけではなく、薄い色も生まれてきます。(以前のブリーダーの方向性の違い)
レッドビーシュリンプのハマりポイント
- 小型の水槽でも繁殖まで楽しめる。
- 抱卵したり、2mm位の稚エビが出てくると微笑ましい。
- 紅白の色柄は水槽の緑によく映える
- 自分自身で選別交配を繰り返し、思惑通りのえびが生まれてくるか。
- 次はどんなえびが生まれてくるか、種親はどのえびにしよう等、選別の楽しみがある。
- レッドビーシュリンプに合う湧き水を汲むというアウトドア要素(少々)がある。
- どの湧き水が良い結果を出すか、という実験的要素で過程と結果を楽しむことが出来る。
- 気に入った模様のレッドビーシュリンプに名前を付けて観察したり♪